のぶしろ家
のぶしろ家便り 第 一 号 / 2026 初夏
第 一 章 ── のぶしろ家のはじまり

しろじいの家で、
住むように
滞在する。

TVを消して、星空をつけてください。

石垣島・平久保半島サンセットビーチ徒歩一分。
一棟貸し(定員八名)/ 二〇二六年初夏、開業。

のぶしろ家の外観
P. 001 / Cover 沖縄・石垣島
FEATURE / 古民家一棟貸し EDITED BY 新垣信成
INDEX 03 / THREE PROMISES P. 028
目次 / 三つの約束

この家には、
三つの約束があります。

これは、のぶしろ家を選んでくださる方への、編集後記のような前書きです。短い旅行ではなく、ここで暮らす一週間のために。

  1. 01

    サンセットビーチまで、徒歩一分。

    玄関から、サンダルのまま海まで一分。シーズンの夕方は、家族みんなで日が落ちる瞬間を見届けるのが、ここでの日課になります。

    POINT / 平久保サンセットビーチ
  2. 02

    テラスで、満天の星空。

    平久保半島は、石垣島の中でも街明かりが届かない最果ての地。テラスに寝転べば、頭上が天の川で覆われる夜があります。

    POINT / 日本初・星空保護区
  3. 03

    住むように、滞在する。

    一週間、二週間、ひと月。短期の旅行ではなく、暮らすように滞在してください。洗濯機も、ちゃんと使える台所も、ここにはあります。

    POINT / 連泊割引・最長三十泊
CHAPTER 02 / STORY P. 014
特集 / 六十年前の家

村の皆で建てた家を、
孫の代で継いでいます。

一九六〇年代、平久保。
重機もまだ少なかった頃、
集落の男たちが集まって、
屋根を組んでいた。

── しろじいは、
その家でやがて宿を始める。

のぶしろ家を建てている村の人たち(六十〜七十年前)

屋根の上に、男たちがいる。
重機もない頃の平久保で、村の全員が手と肩で家を建てていた。柱の傷ひとつ、土間の凹みひとつにも、誰かの手の跡が残っている。

FIG. 01 / c. 1960s

この家は、六十〜七十年前に、平久保の村の人たちが寄り合って建てたものです。電気も水道もまだ完璧ではなかった時代、互いの家を一軒ずつ皆で建てていく。それが、当たり前だった頃の家です。

この家には、しろじいというおじいちゃんが長く暮らしていました。屋号「のぶしろ家」は、しろじいの名前から。かつて祖父が同じ場所で営んでいた宿の名前を、孫の代で受け継いでいます。

古き良きものは、そのまま残しました。新しくしたのは、皆さんが快適に過ごすために本当に必要なものだけ。エアコンもキッチンも整っていますが、家の骨格はあのころのまま。柱の太さも、梁の色も、土間の冷たさも変わりません。

八名まで泊まれるこの家で、どうか「住むように」過ごしてください。一週間でも、二週間でも。短い旅行ではなく、ここで暮らすように、夕暮れと朝を迎えてほしいのです。

「住むように、滞在する。」
── これは、
家の使い方の話です。

CHAPTER 04 / RENOVATION P. 042
連載 / 改修ノート

残すものは残し、
新しくするものだけ新しく。

柱・梁・赤瓦・建具など、古き良きものはそのまま。台所・水回り・寝具など、暮らしに直接かかわるところだけ、現代の快適さに整えました。これは、その記録です。

01

外観

BEFORE
外観 ビフォー
FIG. 01-A / Before(改修前)
AFTER
外観 アフター
FIG. 01-B / After(改修後)
改修ノート

蔓に覆われ、半ば自然に還りかけていた家屋。屋根を全て葺き直し、白漆喰と赤瓦の古民家らしい佇まいへと戻しました。古い柱と梁はそのまま──新しいのは、肌触りの良い土壁と、夜露を凌ぐ屋根の板だけ。

02

ダイニング

BEFORE
ダイニング ビフォー
FIG. 02-A / Before(改修前)
AFTER
ダイニング アフター
FIG. 02-B / After(改修後)
改修ノート

簡素な居間に、八人で囲める無垢の食卓を据えました。畳を敷き直し、障子は紙だけ張替え。枠は六十年前の木のまま使っています。家族や仲間と長く話す夜のために、椅子はやや大きめに選びました。

03

キッチン

BEFORE
キッチン ビフォー
FIG. 03-A / Before(改修前)
AFTER
キッチン アフター
FIG. 03-B / After(改修後)
改修ノート

雑然としていた台所を、IH・大型冷蔵庫・アイランドカウンターのある現代の台所へ。住むように滞在するこの家で、もっとも多く手を入れたのが、ここです。地元の食材を、ここで料理して食卓へ運んでください。

04

和室

BEFORE
和室 ビフォー
FIG. 04-A / Before(改修前)
AFTER
和室 アフター
FIG. 04-B / After(改修後)
改修ノート

古い畳を全て新調し、障子は枠を残して紙だけ替えました。寝具は、ダブルベッド二台と布団四組。畳の匂いと、夜の海風と、平久保の闇──六十年前から、この部屋にあったものを残してあります。

CHAPTER 05 / CONCEPT P. 056
テラスからの夜空
FIG. 05 / テラスから見る夜空、平久保。
特集 / 夜の時間

TVを消して、
星空をつけてください。

TVは置いていません。代わりに、テラスがあります。見るものに困ったら、夕日と星空をどうぞ。

西の海に夕日が沈み、東の空から星が昇る。その境目の数十分を、私たちは「ご褒美の時間」と呼んでいます。

平久保は、優しい場所です。同時に、台風が来れば本気で島を揺らす場所でもあります。地域の暖かさと自然の厳しさ、その両方をひっくるめて感じてもらえる家であってほしいと思っています。

CHAPTER 06 / FACILITY P. 064
図録 / 家のこと

家のこと、
設備のこと。

古き良き構造を残しながら、長く快適に暮らすための設備は揃えました。持ってこなくていい、置いていけるよう、必要なものはすべて家の中に。

和室
和室/六十年の畳と障子 FIG. 06-01
ダイニング
ダイニング/八人の食卓 FIG. 06-02
キッチン
キッチン/IHとアイランド FIG. 06-03
寝室
寝室/海と静けさ FIG. 06-04
風呂
浴室/湯につかる夜 FIG. 06-05
テラス
テラス/星を見る場所 FIG. 06-06
SPECIFICATIONS / 仕様
間取り 一棟貸し / 和室・洋室
定員 最大 八名
寝具 ダブルベッド × 2 / シングル布団 × 4
風呂・トイレ 完備
キッチン IHコンロ・冷蔵庫・調理器具
洗濯 洗濯機・乾燥機
Wi-Fi 完備(ワーケーション可)
エアコン 完備
テラス あり(星空観賞・夕涼み)
TV なし(意図的に置いていません)
駐車場 1〜2台 / 無料
ペット 不可
喫煙 全面禁煙
お子様 歓迎
CHAPTER 07 / LOCATION P. 072
平久保サンセットビーチ
FIG. 07 / 平久保サンセットビーチ HIRAKUBO, ISHIGAKI
特集 / 立地

石垣島で、
いちばん静かな夜を。

のぶしろ家があるのは、石垣島最北端・平久保半島のサンセットビーチ集落。市街地からは車で約四十分。たどり着くのに少しだけ時間がかかる場所だからこそ、そこには本物の静けさと、街明かりに邪魔されない夜空があります。

  1. 01
    徒歩 1 分

    サンセットビーチ

    石垣島内屈指の夕日スポット。徒歩一分のため、夕方になったらサンダルでふらりと。

  2. 02
    車 5 分

    平久保崎灯台

    島の最北端。日本初の星空保護区認定エリアの中心。星空観測の聖地。

  3. 03
    車 15 分

    明石・伊原間集落

    近隣の食堂・直売所。最終買い物ポイント。

  4. 04
    車 40 分

    石垣島市街地

    離島ターミナル・スーパー・レンタカー会社・空港もこちら方面。

CHAPTER 08 / HOW TO STAY P. 080
読み物 / 過ごし方

どう滞在するか、
三つの例。

住むように泊まる宿は、過ごし方に正解がありません。先に滞在された方々の例を、編集部でいくつか書き留めました。

01

三世代の家族

三世代の家族
FIG. 08-01
五泊六日

祖父母とお孫さんで一棟貸切。両親の足腰に優しい一軒家、子供がはしゃいでも気兼ねなし。朝はサンセットビーチを散歩、昼は市街地で買い出し、夕方は夕日、夜はテラスで星座を探す。キッチンで地元の魚を捌く時間も、家族の記憶になります。

02

夫婦のワーケーション

夫婦のワーケーション
FIG. 08-02
十泊十一日

リモートワーク主体のお二人に。Wi-Fiは完備、テラスは集中できる作業場所にもなります。仕事を切り上げたら、サンセットを見て、夕食を作って、星空の下で一日を閉じる。移住の下見にもおすすめです。

03

女性四人の旅

女性四人の旅
FIG. 08-03
三泊四日

気の置けない友人たちと。一棟貸しなのでパジャマでくつろぎ放題、夜更かしも気兼ねなく。Instagramに残したくなる景色、写真にしたくなるディテール、料理を持ち寄るような夜があります。

CHAPTER 09 / PRICING P. 088
品書き / 料金

四季の貌(かんばせ)に合わせて、
三つの料金。

一棟貸切(最大八名)。最低二泊から。連泊するほど、お得になります。

凪の頃

ロー SEASON

梅雨・一月〜二月・台風期

雨の日は、テラスから水煙の海を眺めるのが一番贅沢な過ごし方です。

平日 ¥32,000 /泊
週末 ¥42,000 /泊

風の頃

ミドル SEASON

春・秋・三月〜四月・十月〜十一月

一年でいちばん気持ちのよい季節。風も光も、ちょうどいい温度になります。

平日 ¥42,000 /泊
週末 ¥55,000 /泊

陽の頃

ハイ SEASON

ゴールデンウィーク・夏休み・年末年始

海と星空が最も濃くなる季節。ご予約はお早めに。

平日 ¥55,000 /泊
週末 ¥70,000 /泊
SIDE NOTE 01

連泊割引

  • 三泊以上 5%
  • 五泊以上 10%
  • 七泊以上 15%
  • 十四泊以上 20%
  • 三十泊以上 個別見積
SIDE NOTE 02

含まれるもの・別途

  • 寝具・タオル 込み
  • 駐車場(一〜二台) 無料
  • 清掃費(一棟一回) ¥8,000
  • 消費税 別途

※ 地元・琉球猪、石垣牛などの食材を、ご滞在中に冷凍庫から購入いただけます(要事前相談)。

CHAPTER 10 / ACCESS P. 098
道のり / ACCESS

島の最北まで、
四十分の道のり。

石垣島最北部・平久保半島。空港から国道三九〇号を北上、車で四十分ほど。買い出しは到着前に、明石集落で済ませておくのがおすすめです。

  • 01 新石垣空港 車で約 40 分
  • 02 離島ターミナル 車で約 45 分
  • 03 明石集落(最終コンビニ・直売所) 車で約 15 分

※ 平久保半島へは公共交通機関でのアクセスが限られます。レンタカーのご手配を強くおすすめします。

FIG. 10 / 平久保半島の位置

CHAPTER 11 / FAQ P. 106
Q&A / よくあるご質問

読者からの、
よくある問い。

ご予約前にご覧いただきたい、編集部への問い合わせ集です。それでも疑問が残る場合は、お気軽にお問い合わせください。

Q.01 TVがないのですが、本当に大丈夫でしょうか。 +

夕日と星空、波の音と、家のディテールが代わりに迎えてくれます。Wi-Fiは完備していますので、どうしても見たい番組はお手元のデバイスで。多くの方が「TVを忘れていた」とおっしゃいます。

Q.02 Wi-Fiは仕事に使えるくらい安定していますか? +

はい。光回線でのワーケーションを想定した環境です。テラスや和室など、お好きな場所で作業いただけます。

Q.03 ペットと一緒に泊まれますか? +

申し訳ございません、現在ペット同伴のご利用は受け付けておりません。

Q.04 喫煙はできますか? +

建物内・敷地内ともに全面禁煙とさせていただいております。

Q.05 子供連れでも大丈夫ですか? +

ぜひお越しください。一棟貸しですので、お子様の声で他のお客様にご迷惑をかける心配がありません。布団のご用意もございます。

Q.06 最低何泊から泊まれますか? +

二泊からとさせていただいております。三泊以上で連泊割引が適用されます。

Q.07 最大何名まで宿泊できますか? +

ダブルベッド二台+シングル布団四組、最大八名様までお泊まりいただけます。

Q.08 台風が来た場合は? +

石垣島は台風常襲地です。フライト欠航等の場合のキャンセルポリシーはご予約時にご案内いたします。台風中もWi-Fi・電気・水道が止まることは稀ですが、状況次第で滞在をご支援します。

Q.09 食材を購入できると聞きました。 +

地元琉球猪・石垣牛など、地元食材を宿の冷凍庫からご購入いただけます。詳細はご予約後にご相談ください。

CHAPTER 12 / RESERVATION P. 120
投函 / ご予約

のぶしろ家へ、
お便りください。

下記のいずれかの方法で承っております。ご質問だけでも、お気軽にどうぞ。

直接のご連絡

Instagram DM・お電話・メールでの直接ご予約も承ります。長期滞在のご相談、食材のご注文もお気軽にどうぞ。

CHAPTER 13 / HOST P. 132
ホスト・新垣信成
FIG. 13 / 新垣 信成
ホシハク合同会社 代表 / 平久保半島自治協議会 会長
編集人より

迎えるのは、
地域の人です。

観光地としてではなく、
「地域の人が、地域の人として迎える」
宿でありたいと思っています。

ホシハク合同会社 代表・新垣 信成。平久保半島自治協議会の会長として、地域の自然と暮らしを守る取り組みも続けています。

ご滞在中、地域のおすすめスポットや、地元の旬の食材についても、いつでもお声がけください。星空のいい夜には、外までご案内することもあります。

── のぶしろ家 編集人 / 新垣 信成